TA

最終更新日:2009/08/17

 

従来表記

ティ

トゥ

ローマ字表記

/ta/

/ti/

/tu/

/te/

/to/

カタカナ表記

参考文字

提,テ

土,ト

この変更に伴って,タ行から追い出された「チ」はチャ行へ,「ツ」はツァ行で用いられる.

本項では,新カタカナ表の/ta/行を補完した.網掛けされている「タテト」は,従来の表記法と変更ない.変更点は,英語表記では/ti tu/,従来のカナ表記で「ティ トゥ」と発音する2文字を新しく作成した.参考にした文字は,/ti/については「提」と「テ」,/tu/については,「土」と「ト」である.

まず,/ti/について,「提」のピンインは/ti/であるため,部分的に新しく作成するカタカナのモデルとして採用した.また,その際,「テ」に似るようにも心がけた.例で示したチチカカ湖は,チリとボリビアにまたがる南米の淡水湖であり,Titicacaとローマ字表記する.したがって,ティティカカとカタカナ表記したほうが原音に近い.しかし,ティティカカは長たらしく,新しく「ティ」に相当するカタカナを作成したことで,少ないバイト数で表記できた.他にもこのカタカナが使用できる例は,アイデンティティ(identity),チケット(ticket),チベット(Tibet),チグリス川(Tigris)など,多数.

つぎに,/tu/について,「土」のピンインは/tu/であるため,新しく作成したカタカナのモデルとした.その際,「ト」にも近くなるように心がけた.例で示したトゥクトゥクとは,タイなどでよく見かける三輪タクシーであり,ローマ字表記ではtuk-tukとなる.こういうとき,日本語では「ツクツク」になる場合が多い.例としては,ツアー(tour),ツリー(tree),ツタンカーメン(Tutankhamen),ツバル(Tuvalu)など,枚挙にいとまがない.ちなみに,ツバルをローマ字表記するとtsubaruとなり,原音のTuvaluとまるで合致しない.とにもかくにも,「ツクツク」よりは「トゥクトゥク」のほうが普及しており,原音に近いカタカナ表記となっているが,新しくカタカナを作成したことにより,文字数を短縮できた.