THA行 第1案 |
||||||||||||||||||||||||
最終更新日:2009/10/26
|
||||||||||||||||||||||||
本項の目的は,/tha/行を拗音として補完することである.従来表記は,/th/という子音をもち,母音を/a i u e o/と変化させた/tha thi thu the tho/を「サシスセソ」で対応させるのが一般的である.英語の発音では,日本人にとって難関中の難関である.音声学的には,無声歯摩擦音(むせい
は まさつおん)と言い,国際音声記号では[θ]として表現されている.この文字は,ギリシャ文字のシータである. |
||||||||||||||||||||||||
50音図における拗音の特徴は,イ段に相当する文字にヤ行の小書き「ャュョ」を付随させるものである.たとえば,「キ」というイ段の文字に,小書きを伴って「キャ
キュ キョ」となる.ア行の小書きが伴うのは,「ウィ
ウェ ティ ツァ」など約20であるが,ほとんど外来語表記のための拗音であり,伝統的な拗音の小書きはヤ行である. |
||||||||||||||||||||||||
THA行を作成するに当たり,イ段の文字/thi/に相当する文字を作成し,その文字に小書きを付随させることでTHA行全体を表現することを試みた.付随させる小書きは,ヤ行を用いるほうが伝統的であるが,THA行の発音はヤ行よりもア行のほうが自然である.また,THA行は,外来語を表記する以外の目的はほとんどないので,小書き部分がア行であっても全体的な統一感は損なわれないだろう. |